- 仕事を辞めて転職活動をしたいけど、お金のことが心配
- 退職後に必要になるお金は実際いくらなんだろう?
- どれくらいの貯金が必要か、目安が知りたい
そんな疑問や質問にお答えします。
この記事を読めば、仕事を辞めた後に必要になってくるお金がいくらぐらいなのか、どれくらいの貯金があれば、不安なく転職活動ができるのかが分かります。
僕はこれまで何度かの転職をしてきましたが、実際に会社を退職してから転職活動をした経験もあります。
その際にどれだけのお金が必要だったのかを計算してみました。
実際に計算をしてみると想像以上の金額が必要になるということが分かります。
会社を辞めてから転職活動をしようと考えている方は、よーく考えてから行動しないといけません!
転職の際、実際にかかった費用はいくら?
退職をしようと考えている人の中でよくある考え方が、現在の生活費を基準にして転職にかかる費用を計算しているパターン。
「節約して暮らすとして、毎月の生活費が15万円くらい。失業保険が支給されるのが3ヶ月後だから50万程度あれば大丈夫かな…」
大体の場合これくらいの考えで計算してしまうのですが、実際はここに保険料、住民税、国民年金保険料の金額が必要になってくるため、それだけの金額ではすぐにお金が底をつきてしまうことになってしまいます。
そして厄介なのがこの保険料というのは退職前に役所に確認をすることで大体の金額は分かりますが、実際辞めてみないと正確な金額がわからないという点もあります。
僕の場合も実際に辞める前に確認をしてみましたが、実際に通知された金額はそれよりも高い金額で、結構ダメージを受けた記憶があります。
それでは僕が実際に転職の際にかかった費用に関して、具体的な金額を公開していきたいと思います。
退職した際の家族構成・年齢・収入
これからお話していく金額は僕自信が会社を辞めた後に実際かかった金額ですが、収入によっても金額が変わってきます。
以下が僕が退職した際の状況になっていますので、参考にして考えてください。
【年代】30代
【収入】500万円台後半
【家族構成】夫婦二人暮らし(妻は派遣。会社で雇用保険に加入)
国民健康保険料 約35,000円
生活費以外の支払いで最も大変だったのがこの国民健康保険です。
妻の健康保険の扶養に加入することができるのは失業保険の受給期間が終了してからになるため、それまでは国民健康保険の支払いをしていかないといけません。
特に病院に行くわけでもないのに、月々3万円~4万円の保険料はかなり重たいものとしてのしかかってきました。
また「健康保険任意継続」という制度があります。
これは会社を退職したとしても、それまでの社会保険を2年間継続できるという制度で、こちらを利用するとどれだけ年収が高い場合であっても限度額が月額35,000円程度の金額で済ませることができます。
収入により国民健康保険料の方が安くなる場合、任意保険の方が安くなる場合がありますので、事前に大体の金額の計算をしておくといいでしょう。
国民年金保険料 約12,000円
国民年金ですがあまり将来の支払いには期待してはいませんが、保険料納付は義務ですのでしっかりと支払いをしましょう。
国民年金に関しては失業中は減免処置がされるようになっています。
世帯収入によって全額、半額、4分の1の減免いずれかが適用されますが、僕の場合は4分の1の減免でした。
申請をするのが面倒かもしれませんが、世帯収入が少ない場合は半額もしくは全額免除となりますので、必ず申請をするようにしましょう。
住民税 約25,000円
忘れた頃にやって来る、恐怖の請求が住民税です。
住民税の厄介なところは毎月請求でないこと。
年に4回に分けられて請求がされるため1回の支払いでいきなり70,000円の支払いが必要になったりします。
「今月はなんとか切り抜けることができた~」と思った翌月にとんでもない金額が請求されることになる場合がありますので、こちらの金額も毎月支払いをするものと考えて蓄えておく必要があります。
転職活動・再就職活動に必要な費用
上記の金額に転職活動(再就職活動)に必要な費用が上乗せされてきます。
- スーツ
- シューズ
- ワイシャツ
- 履歴書
- 面接の際の交通費
- 通信費
私服OKという職場で働いてきた方はスーツ一式が必要になりますし、スーツ着用で仕事をしてきた方もヨレヨレのスーツしかない場合は悪印象になってしまうため、スーツを新調する必要があります。
また面接、ハローワークに通う際の交通費なども必要です。
ちょっと離れた所に電車で以降とすると1回の往復で500円~1,000ほどかかってしまうことも少なくなく、意外とお金がかかってきてしまいます。
また応募企業や転職エージェントとの連絡の際の通信費も増えてきますので、この辺りの金額も計算に入れるようにしておきましょう。
毎月の生活費
上記にプラスして毎月の生活費が必要になっていきます。
生活費はこれまでの生活を基準にすればある程度の計算ができてくると思いますが、注意しないといけないのは、自宅にいる時間帯が増えていくということです。
夏や冬においては冷房、暖房を使用することになりますので、電気代やガス代が普段よりも高めになることも予想されます。
思った以上に保険料・税金が高額になりますので、切り詰めた生活をしてできる限り金額を節約していきたいものです。
転職の際に必要な費用について
ここまで、実際に僕が会社を辞めてから転職活動をした際にかかったお金を公開してきました。
1ヶ月にかかった金額としては以下の通りとなります。
健康保険料 35,000円
国民年金 12,000円
住民税 25,000円
転職活動費用 月平均5,000円
合計 77,000円
実に月額として約8万円ほどの出費となってしまいます。
僕はほとんど医者にかかることもありませんので、健康保険などはいらないといえばいらないのですが、踏み倒しをすると容赦なく財産差し押さえなどの措置をとられるので支払いは絶対にしておかないといけません。
僕の場合は恐らく支払いが多い方ではないかと思いますが、それでも保険料等の支払い金額として最低6万円~7万円ほどはストックしておくのがいいと思います。
また40歳以上になると介護保険料なども上乗せされてきますし、収入も多いでしょうから月9万円~10万円程度の金額で見積もりした方がいいかもしれません。
失業保険の支給がされるようになれば、多少はお金の心配もやわらいでいきますし、週に数回のアルバイトをすれば最低限の生活をしながら転職活動をすることも可能です。
まずは退職後直後の3ヶ月間をいかに乗り越えることができるかが重要になります。
生活費が20万円という方であれば、保険料を7万円程度に設定し、
27万円×3ヶ月=81万円
最低でも80万円、転職活動が長引いた際のリスクを軽減するために、100万円程度の貯金をしておくことをオススメします。
転職活動はできる限り在職中に行おう
転職活動が順調にいけばそれほど金額がかからずに転職をすることができ、取り越し苦労に終わるでしょう。
ですが万が一のこともあります。
長期間にわたって転職先が決まらなった場合、本当に困ってしまうことになるでしょう。
無職の場合は消費者金融でもローンをすることはできませんのでどうする事もできません。
とにかく焦ってしまって、妥協して簡単に入ることができるブラック企業に入社してしまうと、せっかく会社を辞めたことさえムダなものになってしまうのです。
こうして考えてみると転職活動はできる限り在職中に行うことがベストな方法であると分かってきます。
長時間残業、パワハラなどの場合は、即退職をしても良い
ただ中にはパワハラや長時間の残業で辛い目に遭っている方もいるかもしれません。
そんな方であれば、ハローワークで退職した理由を「自己都合退職」から「会社都合退職」に変更することによって、通常3ヶ月後から支給される失業保険を即支給してもらうことができるようになります。
詳しくは以下の記事で説明していますので、こちらを参考にしてください。
貯金が大事だからといって、無理をして頑張って仕事をしてうつ病になってしまったり過労で倒れてしまうリスクを背負う必要は全くありません。
その辺りは国もしっかりとした制度を整えていますので安心して退職をしてください。
そして安定した心を体で転職活動を行いましょう。
転職エージェント利用の費用・料金は?
ちなみに転職サービスや、転職サイトは一切利用料金や費用がかかることはありません。
登録から利用まで全て無料で利用をすることができるようになっています。
特に転職エージェントは完全無料でありながらも有料レベルのサービスを受けながら転職活動をする事ができますので、利用したことがない方はぜひ利用してみてください。
転職エージェントはもちろん在職中での利用も可能となっていますし、仮に退職してからであっても転職エージェントを利用することで早期の転職を実現することが可能になります。
経済的な負担を少しでも減らすためには必ず登録・利用をしていきましょう。
転職サービスを使って早期転職・再就職を実現しよう
実際に会社を辞めてから転職活動をしてみると分かるのですが、そのお金の減っていくスピードは相当のものです。
働いていた際は、給料が少ないからといっても、そこから保険料などが引かれていくことはありませんが、無職の場合は収入がゼロの状態からさらに数万円が減っていくわけですから、相当な痛手になっていってしまいます。
ですので、できる限り早い転職・再就職が必要になってきます。
もしまだ会社を辞めるかどうか悩んでいるという方の中で、もうしばらくはガマンできそうという場合は、仕事を続けながら転職活動をするのがベストの選択です。
これはお金がなくなってしまい、焦ってしまって妥協した転職先に入社してしまうことを防ぐことにも繋がります。
転職で気をつけないといけないことは、失敗してしまうと人間関係がギスギスで、労働環境も最悪の「ブラック企業」に転職してしまう可能性もあるということ。
どうやって転職をするかということが大きなポイントになってきますので、慎重な選択が必要になります。
そして転職に失敗しないためにするためには、転職エージェントを使った転職活動をするのが一番です。
僕もこれまで何度か転職をしていますが、転職エージェントを活用して行った転職先は待遇もいいですし、何もかも納得できるものでした。
転職エージェントについては以下の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてみて下さい。
転職エージェントは転職のプロがその人の適正やキャリア、求める条件に最も適した仕事を紹介してくれるサービスで、完全無料で利用することができます。
また転職に至った経緯なども聞いてくれるため、紹介する企業とのミスマッチがありません。
そのため、満足度の高い転職ができるようになっています。
転職は会社を退職しないとできないように思う方もいらっしゃいますが、会社を辞めなくても転職活動はできますし、不安な方は今の仕事をしながら転職活動をして、条件や雰囲気を比較して決めればいいだけです。
転職は在職中に行うのがオススメです。
詳しくは「転職活動は在職中に!退職後は後悔する!転職エージェントを使って2回転職した僕の体験談」の記事を参考にしてみて下さい。
すぐ転職しなくても登録だけしておいて、良い条件の求人があれば考える、といった使い方もできます。
転職エージェントでは定期的に企業訪問もしているため、企業の雰囲気や考え方も熟知しており、その情報ももらえますので、自分に合っているかどうかということが応募前に分かるというのがメリットです。
残業時間がどれくらいか、パワハラなどがあるのかなど、ブラック企業なのかどうかも事前に分かりますし、そもそも転職エージェントに求人の依頼をしている企業でブラックなところはありません。
それに今の会社にバレたりする事もありませんので、安心して利用をして下さい。
以下に僕が利用して自信をもっておススメできる転職エージェントを紹介しておきます。
どのエージェントも僕が利用したことのある大手の転職エージェントなので安心して利用ができますよ。
リクルートエージェント 国内NO.1エージェント
国内最大手の転職エージェント。非公開求人20万件以上と圧倒的な情報量。年齢層、業界も幅広く、誰にでもおすすめできる転職エージェント
doda 業界NO.2 サービスに定評
業界第2位の転職エージェント。非公開求人も10万件以上と多く、かつサービスにも定評があります。求人件数、サービスの質のバランスが最も取れた優良転職エージェント
マイナビエージェント 20代の方・未経験職におススメ
新卒の就職に強いマイナビが運営する転職エージェント。特に20代の方、未経験職への転職に強い。優良中小企業、トップベンチャーの求人も多く若手のキャリアアップを応援しています。
転職エージェントを使うメリットは以下のように数えきれないほどあります。
転職エージェントを利用するメリット
- 利用料は完全無料(企業が成功報酬として負担をしている)
- 専任のアドバイザーが適正に合った求人を紹介してくれる
- 現在の年収をベースにするため年収アップの可能性が高い
- 休日、残業時間、通勤時間など希望の条件で探してくれる
- 検索をする手間がなく、時間を有効に使い活動ができる
- 履歴書・職務経歴書の作成サポートもしてくれる
- アドバイザーの推薦状が付くため、書類選考が通過しやすい
- 面接日程の調整、年収交渉なども行ってくれる
「転職は絶対に失敗したくない!」
そう思っている方こそ転職エージェントに登録するべきです。
また転職に成功している人はいくつかの転職エージェントをかけもちしている人がほとんどです。
転職エージェントの実力は一般の転職サイトに掲載されていない「非公開求人」が何件あるか、そしてさらに大事なのがそのエージェントだけに企業が依頼をしている「独占案件」がいくつあるかによります。
この独占案件は各企業がもっとも信頼している一エージェントにしか出していない求人のため、条件がとてもいいです。
この独占案件の数が多ければ多いほど転職の成功にもつながりますので、余裕がある分だけは登録しておきたいです。
転職が初めての人は不安な点もあると思いますが、心配する事はありません。
転職エージェントは転職のプロですのでしっかりとあなたをサポートしてくれますし、今のあなたのキャリアで転職が成功するかどうかの判断もしてくれますので、成功する事はあっても失敗する事はありません。
転職に必要なのはとにかく「良い求人と出会う」事です。
これには運やタイミングもありますので、そういった機会を逃さないように登録だけでもしておくのがいいですよ。
正直なところ転職は年をとればとるほど面倒になってきますし、転職するなら若ければ若い方が有利になります。
悩んで歳を取るくらいなら、1歳でも若いうちに動いた方がいいですよ。
ぶっちゃけ転職は、希望の企業に出会う事ができるかどうか、その運を掴んでいけるかどうかで決まります。
20万件の求人があれば、何件かあなたにぴったりマッチする会社もあるはずです。
ただどんどん採用がされ、募集終了となっていくため、その会社に出会えるかどうかが勝負になりますので今すぐ動いた方がいいですよ。
登録して、一回面談すれば後はアドバイザーの方があなたに最適な仕事を紹介してくれます。
どうするか迷っているのであれば、登録して、面談の場で紹介求人を見て決めて下さい。
- 自分の働きをしっかりと評価してくれる会社
- 今の会社とは比べ物にならない位、労働環境が整った会社
- 人間関係が良く、ストレスフリーの会社
面談の場では、こんな求人紹介が10件以上紹介されます。
そしてそれはアドバイザーが転職できる可能性がある思って紹介してくれている企業なのです。
登録自体は5分もあればできてしまうのですから、まずは登録して、紹介求人を見て下さい。
それから本格的に転職活動をするかどうかを決める事もできます。
この5分で自分自身の将来が決まると思ってぜひアクションを起こして下さい!
まとめ:仕事を辞めた後に必要になったお金【体験談】
今回は僕の経験から、会社を辞めてから必要になったお金がいくらだったか、そのリアルな数字を公開してきました。
まとめてみますと、
- 条件にもよるが平均して月に6~9万円が必要
- 3ヶ月暮らす事ができる貯蓄額(約100万円)が必要
- パワハラ、長時間残業がある場合は即退職してもOK
- できる限り早めの転職を実現するため、転職サービスを利用する
となります。
こうして考えてみると、ある程度の貯金がない状態で会社を辞めて転職をするのはかなりリスキーであるということがわかってきます。
可能であれば在職中に転職エージェントを利用して転職活動をすることを優先して考えてみてはいかがでしょうか?
もし貯金がある場合でも転職エージェントを利用することで転職の際にかかる余計な費用負担を最低限にすることができます。