- たまに「委託」「請負」と書かれた求人を見るけどこれってナニ?
- 「委託」と「請負」の違いってなに?
- 給料がよさそうで気になるけど、応募しても問題ない?
こんな疑問や質問にお答えします。
この記事を読めば、「委託」「請負」という労働形態とは何かということ、そして委託、請負の求人には「絶対に」応募してはいけないということがわかります。
これまでの転職経験で転職サイトを利用することもありましたが、そのときに気になったのが「委託」「請負」とは何か?ということです。
結論から言いますと、委託、請負と書かれた求人はろくなものがありません。
また正社員という記載はされていますが、実際のところは正社員とは程遠い立場で仕事をしないといけなくなってしまいますので、注意が必要です。
求人募集で見かける「委託」「請負」
求人サイトを見ると職種の欄に【請負】とか【請】と書かれていたり、【委託】【委】と書かれている募集をたまに見かけます。
雇用形態が「正社員」となっている場合も多く、中には給料が「月給180,000円~300,000円」となっていたりと、意外といい求人に見えたりすることもあります。
でも実際は請負、委託は正社員という記載があったとしても、正社員としての扱いはされないので、気をつけるようにしないといけません。
この2つの雇用形態というのは、会社に雇用されて働くという労働形態ではなく、個人事業主として働く形なんです。
つまり言ってみれば「自営業」と同じで、税金の申告なども自分でやらないといけません。
もう少し詳しく見ていきましょう。
「業務委託」「委託」とはなにか?
先ほどもお話したとおり、委託とは会社に雇用されて働く形態ではなく、個人事業主として会社から仕事をもらって働くという形態になります。
簡単に言ってしまえば、会社から仕事をもらって働く内職さんのような立場として考えても間違いではありません。
大きな会社A → 元請の会社B → 委託
という流れになり、一応会社Bの社員登録とはなりますが、実際は社員としてではなく自営業という立場になってしまうため、労働基準法で定められている三六協定も適用外、残業時間が1日に3時間も4時間もある激務であったとしても残業代も発生しませんし、労災も使えません。
つまり労働法による保護が全く受けられない立場になるわけです。
こういった、社員だけども社員ではないという微妙な立場が「委託」という立場です。
会社内での関係性を見てみると、正社員→契約社員→パート→委託というような位置関係になります。
パートであっても直接雇用をしている限りは簡単には解雇などはできませんが、委託契約の場合はあくまでも個人事業主との契約となるため、仕事がなくなれば突然契約を打ち切っても問題がないという、恐ろしい契約形態といえます。
一ついいところがあるとすれば、期限までに仕事を終わらせることができるのであれば、好きな時間に会社に出勤することができる、というところ。
ただし繁忙期などの場合はとんでもない量の業務量が押し付けられる場合も少なくないので、逆に正社員よりも早く出社し、正社員よりも遅くまで残業をしないといけないということもあります。
また最近は「フルタイム請負」などもあり、請負でありながらも出勤時間は他の社員と足並みをあわせないといけない会社もありますので、委託のメリットが全くない場合だってあります。
こういった会社の場合で委託として契約をしてしまうと、
- 残業をしても残業代が支給されない
- 一方的な賃金の値下げを要求される
- 突然解雇をさえる
- 労災、失業保険も受けられない
というデメリットだらけの契約形態となってしまいます。
個人事業主としての立場になるため、失業保険も受けることもできませんので、賢明な方はどれだけ条件がよかったとしても委託の求人には応募しないほうが身のためです。
さらに怖い「業務請負」「請負」とは?「委託」との違いは?
請負も基本的な立場は委託と代わりありません。
- 社員という肩書があるにも関わらず、パート以下の扱い
- 個人事業主としての立場
基本的には委託と同じと考えて大丈夫なのですが、請負の場合は責任が委託よりも大きくなることがあります。
簡単に言うと、
- 委託:過程において責任を求められる
- 請負:結果において責任を求められる
このようになります。
委託の場合は、仕事の完成を求められるのではなく、その過程上で必要な業務を行っていくのに対し、請負の場合は、仕事の完成(結果)を求められるということです。
つまり仕事の結果が出ていない限りは依頼者に支払い義務は発生しないため、報酬自体がもらえなくなってしまいます。
応募する際はよく確認をしてからにしよう
このような求人ですが、たまにハローワーク内に存在していることもあります。
本来ハローワークでは請負契約の求人は扱えないようになっていますが、ハローワーク求人の中にはブラック企業の求人も少なくありません。
雇用保険、労災という記載があるにも関わらず、勝手に個人事業主に仕立て上げて請負契約を結ぶ会社もあります。
もし仕事内容がやりたい仕事で、覚悟があるのであれば、その求人に応募してもいいかもしれません。
また出来高制での契約ができる請負契約もあったりするので、やればやっただけリターンがくるというメリットがある場合もあります。
ただし、それでも立場上は会社の中ではパート以下の立場になってしまうということ、何か大きな景気変動があった場合に一番最初に切られてしまう立場であるということは肝に銘じておく必要があるでしょう。
社員とは名ばかりで仕事がなくなればお払い箱となるような立場ですので、安定を求めている人は絶対応募してはいけません。
その辺りは面接の場でも聞ける内容ですので、疑問点があれば必ず聞くようにしましょう。
内定が出たからといってすぐに飛びつくのではなく、その上で今回の記事の内容を見返してから決めてほしいと思います。
やりたい仕事があるなら転職サービスを使ってみよう
もしもやりたい仕事があるのであれば、転職エージェントを利用した転職活動や求職活動をするのがオススメです。
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転職サイトやハロワ求人を利用して仕事を探すときに気をつけないといけないのが、失敗してしまうと人間関係がギスギスで、労働環境も最悪の「ブラック企業」に転職してしまう可能性もあるということ。
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転職エージェントについては以下の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてみて下さい。
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以下に僕が利用して自信をもっておススメできる転職エージェントを紹介しておきます。
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この5分で自分自身の将来が決まると思ってぜひアクションを起こして下さい!
まとめ:「請負」「委託」は労働者不利の契約なので応募しないほうがいいです!
今回は求人サイトで見かける「請負」「委託」についての解説をしてきました。
まとめてみますと、
- 正社員の肩書はあるが、実際は会社内で最底辺の立場
- 個人事業主となり、税金の申請も自分で行わないといけない
- 景気が悪くなれば、最初に契約解除をされる立場
- 労働法での保護がされず、労災、失業保険も受けられない
- 請負は結果を求められるため、より責任が重くなる
以上のようになります。
こうやって見てみると全てデメリットばかりで、良い点はなに一つありません!
自ら茨の道を歩くよりも、転職エージェントを使えば簡単に理想とする仕事を見つけることができるでしょう。
ただあまりにも離職期間のブランクが長い場合は、転職エージェントの登録を断られてしまったり、企業からもそのブランク期間をマイナスに捉えられてしまう場合もあります。
重要なことなので何度も言いますが、とにかく1日でも早くアクションを起こすことが自分が求める仕事ができるかどうかに関わってきます。
明日でいいや、と思えばいつまでたっても成功をつかむことはできません。
今すぐ行動を起こしましょう!