- 自分が育てた部下がいきなり退職願を出してショック…
- 一緒の部署で長年働いていた部下が辞めると言い出した
- 部下が辞めるのがショックで自信がなくなる…
そんな悩みにお答えしていきます。
この記事を読めば部下が辞めた際の対処方法と、その際に上司として何をしないといけないかが分かります。
僕も一つの部署のマネージャーとして働いた事があり、辞めていく部下の姿を何度も見た事があります。
そんな時はやっぱり自信をなくしてしまいますよね。
でもそんな時こそ、上司としての資質が問われていきます。
まずは部下が辞めていってショックを感じる理由について見ていきましょう。
部下の退職が自分の責任と感じる場合
まず部下の退職が自分の責任と感じる人が感じやすい理由になります。
自分の責任で部下の人生を狂わせてしまったと思う
責任感の強い上司だと部下が辞めてしまった事の責任を感じてしまい悩む人がいます。
部下が退職願を出すしばらく前に、
- 部下に強く当たってしまった
- 他のメンバーがいる前で叱責をしてしまった
など思い当たる節があり、それが原因で辞めてしまったんじゃないか?と思ったりします。
退職とはそんなに簡単にできるものではないという事は自分自身も知っているので、
なぜそこまで追い詰めてしまったのか?
なぜ悩みに気付く事ができなかったのか?
などとショックを感じてしまいます。
かわいがっていた部下だったため自信をなくす
特に可愛がっていた部下であればそのショックはより強いものになります。
これから部署や会社を盛り上げていこうと思っていたその矢先にいきなり退職願を出されると、そのショックはかなり大きいですし、
「あんなにかわいがっていたのに裏切られるのか…」
と相手を責めるような気持ちや、やるせない気持ちも出てきてしまいます。
将来の幹部候補として育ててきたにも関わらずその恩を仇で返されるような印象を受けてしまい、そのショックで自分自身に対しても自信をなくしてしまうのです。
幹部候補がいなくなった事に対するショック
可愛がっていた部下であれば、上司としては将来の幹部候補として育てていた可能性も高いでしょう。
特にマネジメントを行う役職であれば、次世代の会社を担っていく人材を育成する事が何よりも重要なミッションになります。
自分が手塩にかけて育ててきた人材がいなくなれば部署や会社の将来設計も崩れてしまうので会社全体として考えてもショックな事になります。
これまで一緒に仕事をしてきて、情がわくため
長年にわたって毎日顔を合わせて仕事をしてきた部下であれば、どんな人でもそれなりに情がいくものです。
結婚して間もない人であれば奥さんよりも長く付き合ってきた場合だってあります。
そんな時にいきなり退職願を出され、これからもう会えないという事を考えると寂しいという気持ちが湧いてきますし、この人だけは辞めないと思っていればいるほどショックを感じてしまいますよね。
本当にショックな理由は自己中心的なものが多い
もちろん上記のような理由でショックを受ける事もありますがこれは表向きの理由です。
人間はどこまで言っても自己中心的なもの。
表立っては言えませんが、その裏には以下のような人に理由もあるはずです。
これまでの時間とお金が無駄になったと思う
部下を一人前に育てるのは一朝一夕でできるものではありません。
それなりのコストと時間が必要になります。
これまで時間をかけて育ててきたにも関わらずいきなり退職すると言われれば、これまでに投入してきた時間やお金を返してくれというような気持ちになって当然ですよね。
中には自分自身がこれまでの経験から得たノウハウなども教えている事もあるわけですから、それを他社で利用したいなら著作権料を払ってくれと言いたくもなります。
自分の仕事が増えると思う
人が辞めた時は新たな人材を雇うことになりますが、すぐに人材がみつかるものでもありません。
この人手不足の世の中ですから、人材が見つからないときもありますし、見つかったとしても、全く戦力にならないような場合だってあるでしょう。
そうなると責任を負わないといけないのは上司になり、やらないといけない仕事が一気に増加します。
会社によっては「いい機会だから今の人員でどこまでできるか見てみよう」というような意味不明な指示を出してくる場合だってないとは言えません。
それでもらえる給料が増えるのであればいいですが、もちろんサービス残業。
部下が退職願を出された瞬間に考えるのは、そんな事じゃないんでしょうか?
また一から仕事を教えていかないといけないと思う
新しい人が入ったとしてもその人が即戦力として使えるかどうかはまた別の話。
一人前になるまでは相当な時間がかかることになりますし、それをまた最初から教えていかないといけないと思うと頭がクラクラしてくるでしょう。
さらに入社してきた人が試用期間中に会社にあわずに辞めていくなんていう話も日常茶飯事。
そうなるとまた最初から教えていかないといけません。
初歩的な部分だけ何度も何度も教えないといけなくなってくるのは苦痛以外の何でもありません。
「また最初から…」と思うだけでイヤになります。
自分の評価が下がると思う
何よりも気になるのは、部下が辞めるのはどんな理由であっても上司の責任にされてしまうこと。
たとえ上司に一切の責任がなかったとしてもそのように捉えられる事はまずありません。
「それを管理することができなった上司の責任」
となってしまい、評価が下げられる事になってしまいかねません。
「またそんな事で悩まされることになるのか…」という事を考えてしまいます。
自信をなくしている暇はない。上司としてやることがある
部下が辞める事になるとどんな強いハートを持った人でも少なからずショックは感じるでしょう。
そうなるとどうしても、
- 自信をなくし、悩むようになる
- やる気をなくし、ミスをするようになる
- イライラして人に当たるようになる
こうなってしまう場合があります。
でも上司の立場に立っている以上、そんな事で悩んでいる場合ではありません。
そうなるとさらに悪い状況に陥ってしまい、悩み苦しんでしまう事になってしまいますよ。
上司としての最大の義務は「連鎖退職」を生み出さない事
まず考えないといけないのは、これ以上の退職者を生まないという事です。
イライラして人に当たったり、自信がない姿をみれば、他の部下達も
「この人にはついていけない」
「この会社にいて大丈夫だろうか…」
という不安を感じてしまい、連鎖退職を生み出してしまう可能性だってあります。
連鎖退職の流れができてしまうと、より一層あなたの仕事が増える事になり、評価も下がってしまい、最終的には何らかの処分を与えられてしまいます。
部下が辞めてショックを受ける時間があるなら次の退職者を出さないこと。
これが上司として最も考えるべき事だという事を理解しましょう。
やめるのは仕方がない
部下が退職するのでショックを受けるのはある意味仕方がない事です。
それをいつまでも引きずってしまうと、会社のあなたに対する評価も見直されてしまいます。
ここは「部下が辞めるのは仕方がない」と考えるように切り替えをしていきましょう。
その人の人生を左右するような出来事があるなら誰であっても仕事を辞めるという事は起こり得る事です。
「ちょっとショックだけど今いるメンバーをオレが育て上げてある」
ぐらいの、どんと構える気持ちを持っていきましょう!
もしかしたらその部下がいる事によって活躍できていなかった他の部下が化けて、とんでもない優秀な人材になるかもしれませんよ!
それが認められば会社のあなたに対する評価だってうなぎのぼりになっていくはずです。
上司として退職者を出さないためにできる事は?
ただ上司としては常日頃から部下をよく観察しておくことも大事な仕事ですよ。
どうしても防ぐことができない退職ももちろんありますが、中には「止めることができた退職」というものがあることも事実です。
そのために日々のコミュニケーションは特に重要になってきます。
たまには仕事後に飲みに行ったりすることも必要かもしれません。
あなたと部下との間に、仕事以外のなんでもない会話ができるような関係ができているでしょうか?
まずそれができる関係から作っていきましょう。
- 何かあった時に相談をしてもらえる関係
- 仕事のことでない相談をされるような信頼関係
そのために部下の意見を尊重してあげる事も必要になりますし、部下が実績をあげた際はほめてあげてその力を伸ばしてあげる事も大事になってきます。
部下が辞める時は何かしらのサインが出ている場合もあります。
以下の記事のような兆候がある場合は注意しましょう。
連鎖退職が発生してしまう場合は上司としての資質を考えてみよう
中には、「どれだけ頑張っても努力しても、退職する部下が後を絶たない…」
そんな悩みを持つ人もいるかもしれません。
その場合は、一度立ち止まってみて、自分自身に上司としての資質があるかどうかという事を考えてみるのもいいですよ。
上司として失格なのではなく、人には向き不向きというものがどうしてもあります。
マネージャーとしてではなく、プレイヤーとしての方が実力を出せる人もいますし、自分に合った仕事をした方が悩みも少ないですし、幸せを感じる事もできます。
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転職エージェントを利用する際のポイントを解説
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この5分で自分自身の将来が決まると思っていくといいでしょう。
まとめ:部下が辞めた時、上司としての最大の責任は連鎖退職を生まないこと!
部下が辞めてショックを受けるのは当然のことです。
ただ上司として、そのショックを長時間ひきずるのはNGです!
- 部下が辞めるのは当然のことと考えよう
- 最もしてはいけないことは「連鎖退職」を生み出すこと
- 連鎖退職を生むとより自分の負担が大きくなり、評価が下がる
- 常日頃から部下との信頼関係を築いていくことが重要
- それでも部下が連続して辞めていく場合は上司としての資質を見直してみよう
どんな職場であっても退職者がゼロなんていう会社はこの世の中に存在しません。
1人辞めたくらいであればショックを受ける必要なんて全くありません!
前向きに捉えて、いつもと変わらない姿勢で仕事に向き合っていきましょう。