会社に入って5年もたつのに、
「正社員で毎日遅くまで働いているのに、手取りが20万円ない」
「会社の給料が安くてやってられない!」
という事でお悩みの方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
ほんと、やってられないです!
給料が安い、少ないという事はそれほど珍しい事でもなく、転職理由の中でも、1位のパワハラなどを始めとする人間関係に関するものの次に多い理由となっています。
人間関係というものは当人が努力をすれば改善がされるというケースもありますが、給料というものは劇的に変わるという事はまずありません。
役職に就けば多少変わってくる場合もありますが、役職についた途端に「役員だからこれから残業代なし」というような鬼のような企業もあったりして、部下よりも少ない給料で働かないといけなくなるパターンだってあります。
そのため給料が低いという理由で転職を考え出す人も多くなっています。
でも周りに迷惑がかかるんじゃないかとか、せっかく雇ってもらったのに申し訳ないとか考えてしまったり、いい大学に入れなかったから仕方がない、と考えて、環境を変える事を諦めてしまう方もいらっしぃます。
でもそこで可能性の扉を閉じてしまうのは本当にもったいないです!
今回は、給料が低い、安いという場合は、転職を考えるべきという事を紹介していきます。
また転職の際に目指す年収の目安ということについても考えていきます。
給料は会社があなたに付けている価値の金額
「何年も働いているのにベースアップがなくて、入社時とほとんど給料が変わらない」という方は世の中に大勢いらっしゃると思います。
年齢が25歳ですと年収の最低ラインは275万円程度になり、1ヶ月換算で約23万円となります。
ボーナスの有無によって変わりますが、あなたの今の年収を12で割った数字が23万円を切るような給料ですと、手取りは20万を切ってしまいますのでかなり厳しいイメージがあります。
生活費等を考えてみるとかなりギリギリの生活をしないといけないんじゃないかと思いますし、給料が安いと生活にも響いてきてしまいますので、結構厳しいラインかなと個人的には思います。
もしあなたが、今やっている仕事にやりがいを感じていて、お金に対しても妥当な金額だと思っているのであれば、その会社に残るという事も考えていいと思いますが、これまで仕事をしてくる中である程度成長してきたと思えるのであれば、それに対する対価として今の給料が妥当かどうかという事を真剣に考えるべきだと思います。
給料というものは、会社があなたに対してどれだけの価値なのかという事を目に見える形で表したものなのです。
会社は「それが気に入らないならいつ辞めてもらっても構わないし、代わりはどれだけでもいるよ」と思っているということにも繋がります。
でもよく考えてみて下さい。
あなたは会社からミッションを与えられ、それを遂行するために様々な技術や知識を得てきました。
中にはあなた独自であみだしたノウハウだってあるはずです。
それを安い賃金でいいように使われていいんでしょうか?
その知識、技術やスキルを認めてくれ、もっと高く買ってくれる企業があれば、そのような企業で活躍をした方がいいのではないかと思います。
しっかりした会社は自分達がお金を出して育ててきた人材を手放さないように賃金アップをしながら、会社に定着してもらえるように考えていきます。
こういった会社はやはり成長していきますし、会社の雰囲気が明るい事が多いです。
もしあなたの年収が250万円だとすると、会社があなたに対する価値として考えているのが250万円という事になります。
この250万円という数字に対して、あなたの考えと大きな差があるのであれば転職をするべきだと思いますし、逆にあなたが自分の価値が250万円相当と思うのであれば、転職しない方がいいかもしれません。
「給料は安いけど、仕事が楽だから」という考えは危険
中には
「給料は安いけど、人間関係も悪くないし、残業なしで仕事もラクだし、ある意味オレ勝ち組」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに今の居心地はいいかもしれませんが、10年後、20年後を考えてみて下さい。
結婚をしたり、家庭を持ったりした時に、同じ年代の人がどういう生活をしているか。
- 長期の休みには家族で海外旅行に行く
- 戸建て住宅やマンションを購入
- 貯蓄分のお金は投資信託でまわしてその利益分で十分暮らしていける
それでもまだ、自分が勝ち組だと胸を張って言うことができるでしょうか?
どちらが真の意味での勝ち組なのかは一目瞭然ですよね。
ベースアップがなかなかない会社というのはその考え方も、会社の発展という事ではなく、如何に会社を維持していくかどうかという事しか考えてないのです。
このように人間関係が良くて仕事も楽というような会社は経営自体に問題があるという可能性もありますので、その辺りもしっかりと見据えて考えていく必要があります。
許容できる年収の最低ラインの計算方法
給料が低い場合は転職をしても全く問題ないという話をここまでしてきましたが、果たして自分がもらっている給料が高いのか低いのか、安いのかそうでないのか、これはどうやって判断すればいいでしょうか?
それを解決するために、僕の経験から目安となる金額を算出してみました。
以下がその目安となる数字となりますので、今のあなたの年収と比べてみて下さい。
各年代の基準となる年収
各年齢の年収の目安(※カッコ内は最低ライン)
25歳 | 300万円(275万円) |
30歳 | 360万円(330万円) |
35歳 | 420万円(385万円) |
40歳 | 480万円(440万円) |
45歳 | 540万円(505万円) |
各年齢の目安の年収:年齢×12
※上記より年齢の数字を引いた金額までは許容範囲
考え方としては、年齢×12が基準となる年収となります。
またそこから年齢分をマイナスした金額までが許容範囲になり、その金額が最低ラインとなります。
25歳なら275万円までならちょっと少な目ではありますが、ギリギリ許容範囲ではないかと思います。
40代であれば、440万円までが許容範囲かと思います。
実際この数値は一般的に発表されている平均年収よりも下の数字になっていますので、この数値よりも少ない場合は、あきらかに搾取されていると考える事ができます。
その場合は転職をする事によって、最低でこの基準の年収アップをする事が期待できますので、自信をもって行動をした方がいいです。
現在は未経験であっても入社可能な企業も増えてきており、癖の強い経験者よりも真っ白な状態の未経験者を求めるというところも多いですので、ぜひチャレンジしてみてほしいと思います。
逆に上記の数字と同じかそれ以上もらっている場合ですは、会社の規模にもよりますが、自分ではそんなにもらっていないと思っていても、世間から見ると意外にいい給料をもらっているという場合もあったりします。
特に中小企業で上記の水準を越えていれば、そこまで給料が低いという事ではありませんし、会社としては精一杯あなたに対して価値を認め、その対価を支払ってくれている可能性が高いので、もしそれ以外の理由がないのであれば、一度しっかりと考える事が必要です。
うまく一部上場企業などの大企業に転職できればいいですが、中小企業となると同じ水準かそれ以下の水準となってしまう可能性もありますので、ここはしっかりと見極める事が大事ですよ。
この金額は転職の際に目標とする年収額にも使えますので、この数字を目指して考えていくといいでしょう。
その際はマイナス年齢分は考えずに挑戦していきましょう。
退職の際の理由は正直に言った方がいい?
また退職の際の理由をどうするかも重要ですが、個人的には退職理由として「収入に不安があって転職を考えた」とはっきり伝えてしまっていいと思います。
もう辞めようとしている会社ですし、従業員に安定ではなく不安を与えるような会社に気を使う事はありません。
それにたまに辞めるという話をすると給料の上乗せの話をされる事があります。
それが本来あなたがもらうべきはずだった給料で、実はあなたにはそれだけの金銭的価値があったという事が分かるんです。
「だったら早くそ給料出しとけよ!」
と思ったりしますが、搾取する会社というのはそんなものです。
でもそれによって、実は自分にはそれだけの価値があったという事がわかれば自信になりますし、次の転職先を見つける際の給料の目安にもなりますので、給料が低い事が理由で転職をする際は、正直に会社に言っても問題ないと思います。
ただそれを転職しようとする企業の面接でそれだけを言ってしまうと、さすがに「こいつは金しか考えてないのか?」と思われがちですので、実際の給料がいくらだったのかという事実を伝えながらも、「御社でこれまでのスキルを生かしていきたいと思った」という内容を盛り込んでいくようにしましょう。
事実が分かれば正直な印象を受けますし、またそれだけでなくこれまでの経験を生かしていってもらえると思ってくれれば、それにふさわしい対価が与えられるようになります。
少しでも金銭的に得をして会社を辞める方法
仕事に対して十分な対価をもらえず、搾取され続けてきた方は、最後会社を辞める時にはできる限り会社からお金を搾り取って辞めましょう。
ここで3つのポイントをお伝えしますので、参考にしてください。
ボーナス支給の直後に辞める
まず基本となるのがボーナス支給の直後に辞める事です。
給料が少なかったとはいえ、「これまで世話になったのにいいのかなあ」と思うかもしれませんが、いいんです!
会社はこれまであなたが本来もらうべき給料よりも少ない給料しかあなたに支給してなかった訳ですから、それくらいのものはもらう権利がありますよ。
それに特に8月のボーナス後というのは転職市場が活性化する期間になります。
あなたと同じように他の人達もボーナスをもらって辞める人がたくさんいるのです。
その時期はいい人材を確保しやすいため、企業側も求人を積極的に出す事が多いので、この時期を狙うのがオススメです。
残業時間を増やす
また残業時間を増やす事によっても金銭的に得をします。
転職活動を在職中に行うか、それとも離職後に行うかによって変わってきますが、離職後に転職活動をする場合は、退職前6ヶ月間の給料の合計によって雇用保険(失業手当)の金額が決まってきますので、なるべく多くの残業をしておきましょう。
また慢性的に長時間の残業があった場合は、退職前6ヶ月間の中で
- いずれか3ヶ月で毎月45時間以上
- いずれか2ヶ月で毎月80時間以上
- いずれか1ヶ月で月100時間以上
の残業時間がああれば、それを証明できる証拠があれば、ハローワークに申請する事により退職理由を自己都合退職→会社都合退職に変更する事ができ、失業手当の受給金額、受給日数を大幅に増やすことができます。
タイムカードのコピーや写真を撮影する事が必要ですが、かなり金額が変わってきますので、できればこれもやっておきましょう。
残業代請求をする
また慢性的に長時間の残業が行われており、数ヶ月分のタイムカードのコピーなどの証拠があれば、過去2年間の残業代請求をする事ができ、かなりまとまった金額を手に入れる事ができます。
この場合はいくつか注意点があります。
- 弁護士に依頼するため、訴訟費用が必要(約20万円~)
- 残業代が確定するまでに長期間かかる場合がある(最長1年)
上記の通り、この場合は弁護士に依頼して訴訟を起こし、裁判をするため、結審までに時間がかかってしまいます。
訴訟の際の費用も高額ですし、結審までに時間がかかりますが、残業時間によっては400万円以上もの未払い残業代を手に入れることができますので、本気の人は実行してみてもいいと思います。
完全成功報酬型の依頼が可能な場合もありますので、金銭的に余裕がない場合はそのような弁護士事務所に依頼するのも一つの方法です
(この場合は弁護士へ支払う報酬が多少高めになります)
まとめ:会社の給料が水準以下ならば搾取されている可能性が高い
いかがだったでしょうか?
今回は、給料が安い場合の転職は退職理由となり得るかという点、それが転職により年収アップにつながるかどうかを紹介してきました。
お金というものはあるものを買う時に、その値段が自分自信が考えている価値とイコールになった時に支払われるものです。
会社もそれと同じで、あなたにはそれだけの価値しかないと思っているからその金額しか出していない訳です。
残念な事ですが、現代は自分の価値を年収で見られる事も多く、その会社にとっての価値観ががあなたの価値となってしまうのです。
でも本来のあなたの価値がもっと高いとしたらどうでしょうか?
- 今よりもワンランク上の服やファッションを身にまとう事もできる
- ワンランク上のレストランで食事をすることもできる
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それがあなた本来の姿なのかもしれないのですよ!
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dodaに登録することで、転職成功の確率がぐんと上げることが可能です。
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