入社した会社がブラック企業っぽい。
このままここで働き続けたらどうなってしまうんだろう?
そんな悩みや疑問にお答えします。
この記事を読めば、ブラック企業で働く人間に幸せな未来は一切ないということがはっきりわかるでしょう。
僕は今でこそ環境が整った企業で安定して働いていますが、これまでにいくつかのブラック企業で働いてきた経験があります。
これまでに何社も連続してブラック企業に入社して、入社後数日でバックレたなんていう経験もしました。
その時期は今のような売り手市場ではなかったので、入る会社が見事にブラック企業ばかりでした。
ただそういった状況が続くと、
「これ以上転職歴ばっかり作るとどこにも採用してもらえなくなるんじゃないか?」
というような焦りばかりが出てきて、結局落ち着き先になったのもブラック企業でした。
それから5年以上ブラック企業で毎日15時間以上、朝から夜遅くまで一切休憩なしで働くという毎日を過ごしていました。
(お昼ご飯はトイレで5分ですますというような日々でした)
そんな毎日を過ごすうちに、毎日のように「このままでいいのか、オレ?」というような自問自答をするようになっていきますが、結局決断ができずにズルズルと時間だけが過ぎていきました。
この記事を読んでいるあなたも、似たような境遇で思い悩んでいるんじゃないかと思います。
今回は人間が「ブラック企業で働き続けるとどうなってしまうのか?その末路はどうなるのか?」という事について僕の体験談をお話します。
これを読んで、「自分はどうするのか?」を考える機会にしていただければと思います。
ブラック企業で働く人間の末路
ブラック企業で働くとどうなっていくのか?
人によって多少変わってくるのかもしれませんが、僕の同僚だった人も同じような状態になっていた人もいますので、ある程度の再現性が高い内容になっているはずです。
メンタルの強さにより、数ヶ月~数年の間でこのようになっていくのではないでしょうか。
- どんどん性格や人相が悪くなっていく
- 下の人間に対して攻撃的になる
- 人間としての感覚が麻痺していく
- 人間関係が希薄になり人が去っていく
- 生きる事に希望を感じなくなる
- 家族を悲しませる
- 年齢を重ねる度に転職が難しくなる
詳しく見ていきましょう。
性格や人相が悪くなっていく
ブラック企業で働くと怖いのが、その人が本来持つ人間性や優しさを蝕んでいくことです。
ブラック企業は正しい事を言ってもそれが一切通用しない世界。
例え世の中的に正しい主張をしたとしても、パワハラ上司は自分自身が正しいと思った事以外は悪でしかありません。
そして従業員も罵倒されたりパワハラのターゲットにされるのを避けるため自分自身の考えに封印をしていくようになります。
そしてその間違った考えを今度は自分の部下に押し付けるようになっていくのです。
僕がブラック企業で働いていた時にある人から「この会社にいると正義という言葉を忘れていく」と言われたことがありますが、その時ほどハッとしたことはありませんでした。
その時自分の顔を鏡で見てみると完全に自分とは思えないような人相をしていました。
ブラック企業はこうして人から優しさやその人の良さというものをどんどんと奪っていってしまい、悪が正義であるかのような考えを人間に埋め込んでいくのです。
下の人間に対して攻撃的になる
昔、本で「人間は人に接されたように接していくようになる」ということを読んだことがあります。
それを実感したのもブラック企業でのことです。
自分が上司からパワハラを受けている分、それを反面教師にして絶対に部下ができてもパワハラはしない、と誓っていました。
でも現実、実績が悪くなった時に上司から毎日のように恫喝されるようになった時、僕がリーダーをしていた部署の中で最も役にたたない人間を思いっきり攻撃してしまったのです。
まだ理性があったので、さすがにそれが日常化することはありませんでしたが、「これがひどくなるとパワハラ上司となってしまうんだろうな」と思ったことがあります。
人間としての感覚が麻痺していく
パワハラを長い期間受けたり、長時間の残業が続くと徐々に人間の感覚が麻痺していくようになります。
ブラック企業では毎日11時近くまで働いていましたが、夜10時くらいに終わると「今日は早く終わったな~」なんて思ったり、9時に帰る人がいると「今日何か用事でもあるの?めちゃくちゃ早いけど?」なんていう会話を自然にするようになります。
普通の人が聞くと「えっ?」と思うような事を普通に思うようになっていくのです。
それだけじゃありませんよ。
「お昼ご飯はトイレ5分でおにぎりを食べていた」という話をしましたが、妻が毎日違う具を入れてくれてるのに何の味かなんて全くわかりません。
家に帰ってご飯を食べても味はわからなくなっていました。
食べ歩きが好きだったのですが、それも行く機会が減り、趣味や読書、何もやる気が起きません。
休みの日も起きていると会社の事を考えるようになってしまうので、とにかく眠るだけ。
人間としての感性や感覚が麻痺してしまい、まともな人間として生きていくことは自体でできなくなっていってしまうのです。
人間関係が希薄になり、人が去っていく
ブラック企業で何年も働いていると、人間と付き合うことに嫌気を覚えてくるようになります。
友人と会って話をすることも面倒くさくなり、会ったとしてもちょっとした事で言い合いになってしまったりすることだってありました。
そうして1人、また1人と僕の元を去っていき、最後には1人の友人を除いて誰とも連絡をとらなくなってしまいました。
いやな事があったりすると1人で飲みに行くこともありましたが、そこで友人同士で騒いでいるグループに嫉妬したり怒りが湧いてきたり、何かヒソヒソと話をしている時は1人で飲んでいる自分の悪口を言っているんじゃないかと1人でムカついたり。
今考えても、そのときの自分は孤独で寂しいヤツだったな~と思います。
生きる事に希望を感じなくなり、病気になる
そんな毎日が続くとだんだんと生きていく事が辛くなっていってしまいます。
頑張って仕事をしているのになぜ、毎日のように恫喝を受けないといけないのか?
死にたいと思ったことなんて1度や2度じゃありません。
毎日のように「朝起きたら死んでいてほしい」と思って寝ていました。
そしてストレスがたまると色々な病気になっていきます。
僕の場合は、
- 顔面神経痛
- 突発性難聴
- 原因不明の頭痛とめまい
こういった症状が続けて出てくるようになり、今でもその後遺症は残っています。
そしてついに、ある日朝起きると、涙がとめどなく溢れてきて「もう会社に行きたくない」という思いが止められず、ついに会社を休んで病院に行くことになりました。
診断結果は「適応障害」
うつ病の一歩手前で「これ以上仕事もしてはいけない」と言われました。
ただそんな話が通用する会社じゃないので、その後もしばらく働いていましたが、ある時「このままじゃもうダメだ!」と思いたって、転職することを決意しました。
その後に先生から聞いた話では、「まだうつ病まで進行していなかったから良かったものの、仕事を続けてうつ病になっていたら社会復帰出来ない状態になってしまったかもしれない」ということでした。
「適応障害」は環境を変えれば症状は回復するのですが、「うつ病」になってしまうと環境が変わったとしても症状が回復するまでは相当の時間がかかってしまうらしいです。
実際僕の同僚でうつ病になってしまい、転職しても会社に行けなくなってしまったりして、転職を繰り返すようになり、現在は健常者として働くことができなくなってしまった人もいます。
そうすると「精神障害者」としてでしか雇ってもらえなくなってしまうという不幸な人生しか残っていません。
家族を悲しませる
そして辛かったのは家族を悲しませてしまっていたことです。
末期には休みの日でも寝ているだけの廃人のような人間になっていましたが、会社に行く時は皆で元気に見送ってくれますし、妻は遅くに帰ってくるまで起きていてくれて、温かいご飯を用意してくれていました。
旅行にも連れていってあげることもできず、クリスマスや誕生日もお祝いしてあげることができず、悲しい思いも沢山させたんじゃないかなと思います。
それでもそんな事を一切顔に出さずにしてくれている姿を見て、「自分は何でこんなに家族を悲しませてしまっているんだろう」と悲しくなってきました。
僕がブラック企業に勤めている時も悲しそうにはしていませんでしたが、今の会社に転職して早く帰るようになったり、一緒に旅行をするようになった今、家族の喜んでいる姿を見ると、本当にこれまで申し訳なかったなって思います。
年齢を重ねる度に転職が難しくなる
僕の場合は30代での転職でしたが、転職は1つ歳をとるごとに転職が難しくなっていってしまいます。
僕が勤めていたブラック企業で、45歳を過ぎて転職を考えている人がいたのですが、その人は実力があって優秀であるにも関わらず、転職活動がうまくいかずに、結局現在も同じ会社で働いているそうです。
たまにその時の同僚と会いますが「パワハラが相当ひどくて見ていられない」というほどでした。
転職エージェントのキャリアアドバイザーの話だと35歳を超えるとガクンと求人数が減ってきて、その次は40歳、そして45歳とどんどん求人数が減ってくるということでした。
ブラック企業を辞めたいと思って決断をしても、その決断が遅いと、二度とそこから脱出できない現実を目の当たりにしてしまうこともあるんだという事がわかりました。
もし自分もあの時に、決断をしていなかったら…
その話を聞いてゾッとしました。
ブラック企業から脱出。そして条件の整った会社に転職をしました
ここまで僕の体験から、ブラック企業に働き続けるとどうなるのか、そしてその末路はどうなっていくのか、ということについてお話してきました。
- どんどん性格や人相が悪くなっていく
- 下の人間に対して攻撃的になる
- 人間としての感覚が麻痺していく
- 人間関係が希薄になり人が去っていく
- 生きる事に希望を感じなくなる
- 家族を悲しませる
- 年齢を重ねる度に転職が難しくなる
こうして僕は、適応障害などの病気になったことがきっかけに転職する事を決意し、転職エージェントを使って今の会社に転職することができました。
詳しい体験談は以下の記事にまとめてあります。
再びブラック企業に転職する危険性や不安はなかったか?
ぶっちゃけて言うと多少は不安もありました。
ただ僕の場合、転職エージェントとのカウンセリングの時にこの体験談を話すと「そこまでのレベルのブラック企業はありません」と、どのアドバイザーさんも断言してくれました。
また企業との面接の中でも正直にパワハラなどが行われていたことを話し、それで採用にならないならそれで良いという覚悟を持って転職活動をしたのも良かったと思います。
転職サイトなども併用して情報収集もしながら、「絶対にブラック企業には入らない」という強い意思を持っていれば再びブラック企業に入ってしまうということはありません。
有給も取れない中、どうやって面接を受ける事ができたか?
ここも正直なところ不安だった点です。
最初のカウンセリングの時に平日の面接は難しいということを伝えておいたところ、「平日の夜8時からなら対応することができるので、調整できませんか?」という連絡をいただき、その日は少し早く仕事を切り上げて面接を受けることができました。
二次面接は役員面接でしたので、その日は覚悟を決めて病欠で会社を休みました。
その翌日は1日中罵倒されまくりましたが、その2ヶ月後、僕はその時面接を受けた会社で働くことになりました。
転職エージェントでは土日の相談や夜遅い時間帯のカウンセリングも行ってくれます。
有給が取れないから転職は難しいと思っている人も、まずは相談をしてみるべきですよ。
転職してよかったことは? デメリットは?
転職してよかったこと、これはもう数えるとキリがありません。
ただ何よりも良かったことは家族が喜んでくれたことです。
- 転職してから優しくなったし、顔も変わった
- 旅行に行くと家族が喜んでくれる
- 自分の時間ができ、読書や趣味など楽しめる
- 食べ物の味もわかるようになった
- 人と会うのが楽しくなった
ちなみに退職をする時、残業代未払い請求とパワハラの慰謝料請求をして約400万円の支払いを受けることができ、マンションのローン返済に使いました。
これも良かったことの1つですね。
以下にその時のまとめがあります。
そして、はっきり言ってデメリットなんてありません。
あ、1つだけありました。
それは定時に帰れない体になってしまっていたことです。
「もう上がってくださいね」と言われても、何か自分が悪いことをしているかのように感じてしまって残業をしたりしてしまいます。
そうすると、「もう帰らないとダメですよ」と言われる始末。
あまりにもブラック企業のルールに染まってしまっているので、最初ホワイト企業のルールに従うのに時間がかかったこと。
これがデメリットですね。(笑)
とにかく転職してよかったという気持ちはいっぱいありますが、後悔なんて気持ちはこれっぽっちもありません!
ブラック企業で悩んでいる方、苦しんでいる方もぜひ参考にして、自分の進む道を決めていただけると幸いです!
またこちらに僕の転職体験談がありますので、こちらもぜひ読んでみて下さい!
絶対に登録すべき転職エージェント&転職サイト(完全無料)
1:リクルートエージェント
国内最大手転職エージェント。非公開求人数は20万件以上あり、全ての年齢層に対応しています。まずは第一に登録するべきエージェントです!
(リクルートエージェントの評判・レビューはこちら!)
2:doda
国内第2位の転職エージェントで、非公開求人数は10万件以上。求人の質と数、キャリアアドバイザーの質など、転職成功者の評価が高い、バランスのとれたエージェントです!
(dodaの評判・レビューはこちら!)
3:パソナキャリア
非公開求人は上記2社に比べると少なめですが、アドバイザーがどこよりも丁寧にサポートしてくれるので初めての転職でも安心。利用者のサポート満足度はダントツNO.1です!
(パソナキャリアの評判・レビューはこちら!)
4:リクナビNEXT
人気ナンバー1の転職サイトです。自分のペースで転職がしたいという方にはオススメ。気になる求人があれば転職エージェントのアドバイザーに相談して、エージェント経由で応募する裏技も使えるようになります!