- あの人が!?というような社員が転職することに!
- 優しくていい人だったのに、なぜ会社を辞めるんだろう…
- 辞めてほしくない人が辞めていくのはなぜ?
そんな疑問や質問にお答えします。
この記事を読めば、会社で辞めてほしくない人が会社を去っていく理由とタイミングが分かります。
またその奥にある根本的な理由にも目を向けていきます。
僕が以前勤めていた会社は退職をする人、転職をする人が多く、毎年のように何人もの退職者を見てきました。
辞めていく理由は人それぞれですが、中には社内をうまくまとめてくれている優秀な社員が辞めていくことも何度もありました。
「あの人が辞めたら困るなあ」
と思っても、誰にもその人の退職・転職を止める権利というものはありません。
でも何年も同じ会社に勤めていると、辞めてほしくない人や辞めたら困るような人が会社を去っていく時というのは何かしらのタイミングやきっかけがあるという事が分かってきました。
それぞれのタイミングで辞めていく人がいる会社は、ちょっと危ない会社なのかもしれません。
今回は、辞めて欲しくない人が辞めるタイミングや理由について解説をしていきます。
辞めてほしくない人が辞めるタイミングやきっかけ
昇給・ボーナス査定のタイミング
会社の中にはやる気のある社員、やる気のない社員、いろいろなタイプの人間がいますが、最初から完全にやる気がなかった社員というのはそれほどいるものではありません。
最初はやる気があっても何かのキッカケでやる気がなくなってしまうという事はよくある話です。
その最たるものが昇給やボーナスの査定のタイミング。
会社のために必死で頑張ってきたにも関わらず「利益率が悪いから」だの「他の部署の売上が悪いから連帯責任で」とかワケのわからない理由で査定が厳しくなり、昇給がなかったりボーナスも前年度を下回ったりすることがよくあります。
しかも自分よりも頑張っていない人間も同じ水準の賞与をもらっているという事も日常茶飯事。
プロ野球などのスポーツの世界でも年俸交渉が決裂して球団の移籍に踏み出す選手もいますけれど、それと同じことが一般企業でも起こっているのです。
多くの社員はやる気がないダメ社員となっていくだけですが、前向きな社員はそれを転機に自分をしっかりと評価をしてくれる会社を探そうとするようになります。
昇進したタイミング
意外と多いのが役職に昇給してしばらくたっていきなり会社を辞めるという人。
役職者になると昇給もするので悪いことなんてないと思っている方も多いかもしれませんが、実はそうとも言い切れない部分があります。
会社によっては管理者としてみなされてしまい、これまで支給されていた残業代をカットされてしまい、昇給前と後とでほとんど給料が変わらなかったり、中には減給となってしまう人がいるのも現実。
それでもって、他の社員の何倍もの責任を背負っていかないといけないため、その自分に対する会社の扱いに嫌気がさして辞めていくパターンも少なくありません。
また上の立場に立ってくるとこれまで見えなかった会社の経営に関する部分の資料を閲覧する事ができるようになります。
中には会社の経営状態が悪く危機的な状況である場合もあるでしょうし、不明瞭な会計内容に疑問を持つ場合もあります。
そんな事を知った立場の人間は水面下で転職活動を始め、会社に何かしらの問題が発生した時に巻き添えをくらわないようにするのです。
繁忙期が終わったタイミング
繁忙期というのは受注量も多くなるため、業務量も増加し当然のように残業時間も増えてきます。
繁忙期であるならば
「まあ、忙しいから仕方がないよね」
で終わるのですが、問題は繁忙期が終わった後。
会社は遅くまで仕事をしても何も言わなかった社員を見て「仕事を喜んでやってくれている」というような意味不明な勘違いをして、どんどん仕事をするように追い込んできます。
そうなると残業する事自体が普通になってしまい、仕事をする事が苦痛になってきてしまいます。
繁忙期が終われば開放感、やりきったという充実感があるのが普通ですが、こういった会社の場合は
「いつこの残業地獄が終わるんだろうか…」
と、常にその恐怖と戦っていかないといけなくなり、そのタイミングで転職や退職を決意する人が続出することになります。
部署異動が行われた後
会社内で部署異動が行われる会社も少なくないでしょう。
1つの部署や持ち場で何年も仕事をしていれば仕事もマンネリ化していきますし、その人の成長にも繋がりませんので、それ自体は悪いことではありません。
問題なのは会社が何も考えずに、
「こいつには今度これをやらせてみよう」
などといった安直な気持ちで人事異動を決定してしまうことです。
本来であるならば、人と人との関係性も見た上、適材適所での配置を考えて決定しないといけないものを単なる会社の都合で変えてしまう場合が少なくありません。
磁石と同じでプラスとプラスの人間、マイナスとマイナスの人間が一緒になればそこに反発が生み出されてしまうのは当然のこと。
以前からその部署にいた社員と人間関係がこじれてしまい、中には部署全体でいやがらせ、いじめが行われて退職に追い込まれてしまったりする場合もあるでしょう。
またその人の適正と大きく異なってしまった場合は「仕事ができない社員」となり、社内ニートとなってしまったり、部署内での無視やいじめ、いやがらせが行われて辞めていくということもあります。
もともとは優秀で辞めてほしくない社員だった人がこのような立場に立ってしまい辞めていってしまうのです。
社内の体制が大きく変わったタイミング
経営者が変わった場合、会社が吸収合併されて、これまでと大きく経営方針、運営方針が変わったタイミングというのも、辞めてほしくない人が辞めていくきっかけになりやすいです。
社内での派閥争いがあった場合など、負け組になってしまった社員は当然その後の自分の立場は危うくなってくるでしょうし、中には左遷されたり閑職に追いやられる人もいます。
また先代社長に恩があって残っていた古株の社員達もそのタイミングで退職という形にする人も多いはずです。
そういった人達は会社の細部の事まで知り尽くしている人なので、辞められてしまうと業務に何らかの支障が出たり、これまでうまくいっていた人間関係に亀裂が生じてしまい、他の社員の退職のキッカケにもなったり。
意外と連鎖退職のキッカケとなることも多いのがこのケースであったりします。
連鎖退職・退職ラッシュについては「退職ラッシュ発生時がブラック企業・上司に復讐する最大のチャンス」の記事も参考にしてみてください。
従業員の結婚・出産のタイミング
特に女性に多いのが結婚や出産のタイミングで会社を退職するケース。
ただ中には「できれば仕事をしたいけどこの会社では難しい」といって退職を決意する女性も少なくありません。
最近では産休制度、育休制度が整った会社も増えてきてはいますが、中にはそれを良しとしない経営者がいたり、また社員の意識が低くそのような女性に対して嫌味を言ったり「子供が理由で休むんならやめちゃえば?」と言ってくるような会社もまだまだ多く存在します。
そこまでのストレスを抱え、嫌な思いをしてまで仕事をするのなら…。
そう思って、やむを得ず退職する女性も多くいるのが現実です。
そういった女性の中には人当たりもよく、部署のまとめ役となっていたり、ムードメーカーになっていたりするものですが、そういった会社の中での大事な存在も退職していくことになります。
正社員になるのが難しいと気付いたタイミング
また契約社員やアルバイトで働いている人で、
「これからどれだけ頑張ってもこの会社で正社員になるのは難しい」
と気付いたタイミングで会社を辞める場合も多くあります。
面接の際に、
「まずはアルバイト採用だけどがんばれば社員登用のチャンスもある」
と言って安い給料で雇ったのはいいけれども、実は会社にその気持が全くないということも良くある話。
それなりにできる人間を安い給料で働かせることができるので、会社としては一石二鳥。
ただその従業員が結婚を意識するようになったくらいの段階で周りを見ても、
「あれ、バイトから正社員になった人間て誰もいねー」
と気付き、正社員になる道がないのであれば早めに次の仕事を見つけるために動き出します。
その従業員が退職願を提出してきた時点で、その会社よりも良い条件で雇ってくれる転職先が決まっている訳なので、引き止めをしても無意味です。
辞めてほしくない人の特徴とは?
ここまで辞めてほしくない人が辞めていくタイミングや理由について解説をしてきました。
ここまで内容でおわかりと思いますが、会社を辞めてほしくない人の特徴というのは、
- 安い給料で会社にいいように使われている人
- 真面目に働いているのに正当な評価をされない人
- 会社の駒としてしか使われていない人
- 会社の派閥争いや権力争いに巻き込まれてしまった人
- 会社からいいように搾取をされながら働いている人
こういった自分の意思とは全く関係なく、会社の事情に巻き込まれてしまっている人なんです。
このような人というのは多くの場合が、
- 仕事ができ、効率よく業務を行う事ができる
- 真面目で優しく他の社員からも人気がある
- 優しくて部署の人間をまとめていく事ができる
- 会社の戦力として売上に貢献してくれている
というような、会社にとっては「いてほしい存在」「いなくてはならない存在」なのです。
本当はそういった人こそを大切に扱わないといけないでしょうし、そういった人が会社で活躍をしていけるようにしていかないといけないのではないでしょうか?
そういった人材を疎かに扱って逆に居心地を悪くし、自分たちのご都合主義だけで動かしている会社には未来はないと言わざるを得ません。
真面目な人間が割りを食い、どうでもいいような人間だけが恩恵を受けているような会社はそこに勤めれば勤めるほど疲弊をしていくだけです。
その会社を見てみた時に、
- 中堅社員が極端に少ない
- どんどんと人が辞めていっている
- ベテランの若いアルバイト従業員が多い
- 人事異動が頻繁に行われている
こんな傾向がある場合、その会社は従業員を単なる将棋の駒やRPGのキャラクター程度にしか見ていない可能性が十分にあります。
10年後の自分自身をイメージしてみよう!
「辞めてほしくない人がどんどん辞めて言っている…」
そのような現象が起きている場合は一度冷静になって、会社の未来や自分自身の未来を脳内でイメージ化してみてもいいかもしれません。
今の会社にいて1年後、2年後に自分はどうなっているか?
3年後、5年後にはどうなっているのか?
そして10年後にはどうなっているのか?
これまでに出会ってきた先輩社員を見ればそれはなんとなくイメージできるんじゃないかと思います。
自分が会社に入った時にいた先輩社員の内、何人が会社に残っているのか?
そしてその先輩社員はどういう立場になっていて、どういう心境でいるのか?
辞めていった先輩社員はどうして辞めていったんだろうか?
頭をフル回転させてイメージを作っていけば、自分自身のその会社での将来が見えてくるはずです。
それが明るいものであれば全く問題ありませんが、イメージするのも怖いというような場合は、早めに何らかのアクションを起こした方がいいかもしれません。
周りを見てみた時、
「自分が一番の中堅社員のリーダーになっている」
という場合は特に危険です。
なぜ自分の先輩社員が1人もその会社に残っていないのか、それを考えれば自ずと答えは出てくるはずですよ。
転職は若ければ若い方が成功しやすい
なぜかこの世の中というのは、正直者がバカを見る世界になりがちです。
優秀な社員であればあるほど、暗い未来しか待っていないという事も普通にあります。
そこでガマンをするというのも1つの選択肢ですが、怖いのはそこでストレスを抱えてしまい、精神的な疾患を抱えてしまったり、それが原因の過労で倒れてしまうこと。
そうなってしまうと再度職場復帰することが難しくなったり、最悪の場合は健常者としての再就職ができず精神疾患を持った障害者としてしか働けなくなる可能性もあるんです。
世の中には従業員を正しく評価し、その働きぶりを認めてくれる会社が沢山存在していますし、若ければ若いほど高い価値で見てもらうことができます。
歳をとって30代後半、40代になってその会社の本質に気付く人もいますが、それではもう時すでに遅しです。
あなたの会社を辞めていった人の中には会社から引き止めをされた人も少なからず存在するでしょう。
しかし、誰一人としてその提案を受けることなく退職をしていったんです。
そんな会社にいつまでの残るかどうかを悩んでいるなら、早く自分自身の価値を評価してくれる会社に転職してしまった方がよっぽど精神的にも生活水準的にもいいんじゃないでしょうか!
しっかりと自分を評価をしてくれる会社を探すためには?
転職をするなら、しっかりと社員を評価してくれる職場を見つけなければいけません。
そこで気をつけないといけないのが、逆に転職に失敗してしまうと人間関係がギスギスで、労働環境も最悪の「ブラック企業」に転職してしまう可能性もあるということ。
どうやって転職をするかということが大きなポイントになってきますので、慎重な選択が必要になります。
転職に失敗しないためには転職エージェントを使った転職活動をするのがいいでしょう。
僕もこれまで何度か転職をしていますが、転職エージェントを活用して行った転職先は待遇もいいですし、何もかも納得できるものでした。
転職エージェントについては以下の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてみて下さい。
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詳しくは「転職活動は在職中に!退職後は後悔する!転職エージェントを使って2回転職した僕の体験談」の記事を参考にしてみて下さい。
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まとめ:辞めて欲しくない社員が会社を辞める理由と時期
今回は会社を辞めてほしくない社員が辞めてしまう理由やそのタイミングについて解説してきました。
一言でまとめてしまえば、
その会社での未来が見えてこなかったから
ということに尽きます。
もしこの記事を読んでいる方の中で、今の会社での自分自身の未来が見えてこない人がいるのであれば、転職活動を一度してみて世の中にはどんな会社があるのかということも一度見てみるのもいいのではないでしょうか?