世の中には社内ニートという言葉があり、これは「会社に勤めてはいるものの、やること、仕事がなく、ほぼほぼニートのように過ごしている人」を指す言葉です。
「仕事暇すぎ、社内ニートで今日もやることなし…」
「会社に行っても仕事ふられなくて毎日がつらい…」
というように、理由もわからずに社内で孤立してしまっていて悩んでいる人もいらっしゃるのではないでしょうか?
世の中には
「社内ニート最高じゃん!」
「社内ニートのオレ勝ち組!」
というように話す人もいます。
社内で、ネットサーフィンやゲームをやっていても他の人からわからないような個室で作業ができる人や、周りからどう思われていようと全く気にならない鋼のようなメンタルを持った人はいいかもしれません。
ただ会社としても無駄なお金は払いたくないので、パソコンでどんな作業をしているかが分かるようなデスクの配置にしたり、その人が何をしているのかをチェックするのが普通。
そんな環境だと、まともな感性を持っている人は、毎日毎日が不安で「いつまでこんな生活が続くのか…」という思いに支配されてしまいます。
もし会社内でかなり上の立場にいてだれからも干渉されないような立場であれば「勝ち組」とも言えるでしょうが、一般社員の立場であれば、かなり辛い立場というのが実際のところでしょう。
もし自分がそんな状況に陥ってしまっていて未来に不安を感じているのであれば、この機会に本気で将来の事を考えてみてはどうでしょうか?
社内ニートのつらさ
社内ニートでつらいのは「仕事をふられない事」、「仕事についてしっかり教えてもらえない事」です。
良識的な社内ニートも最初のうちは「仕事がなくてつらいなあ…しょうがないから誰かから仕事をもらうか」と思います。
最初は周りの人も気を使って、仕事をお任せします。
ただ社内ニートの人は人に質問したり聞いたりするのが苦手な場合が多く、仕事を任されたとしてもうまく処理ができず、以下のようなケースになる場合が多いです。
社内ニートに仕事を振られた時のパターン
やり方がわからずにいつまで経っても進まない。エクセルを開いたり閉じたりするだけ。
↓
仕事を振った人がイライラしてくる
↓
それでも何も聞かない
↓
仕事を振った人が「どう?」と聞く
↓
聞かれて初めて「ここのやり方がわからないんですけど…」と聞く
↓
仕事を振った人、イライラMAX
↓
それでも空気を読まずにゆっくり作業
↓
仕事を振った人、我慢の限界がきて「もうオレがやるからよこせ!」
となる。
現在社内ニートになっっている方、こんなパターンに身に覚えはないでしょうか?
社内ニートの方は人の心を読むのを苦手としている(空気が読めない)人が多く、このようなケースになってしまう場合があります。
そのようなパターンが続くとそのうち誰からも仕事を振られなくなってしまい、社内ニートが「オレにできる事ありますか?」と聞いてきても、
「あ、今間に合ってるから大丈夫。ありがとう(こいつにやらせてもどうせオレがやることになるからな)」と言われるようになってしまいます。
すると社内ニートも「どうせ聞いても何も仕事回さないだろーよ」と思い、自分がやるべき仕事をゆっくりゆっくり時間をかけてやるようにします。
すると、他の社員からは
「あいつは仕事が遅い。無能なヤツ」
「やることなかったら人に聞けよ! マジむかつく!」
「あいつ本当にいてほしくない。早く消えてくれ!」
などと陰で言われるようになるわけです。
さすがにそういった悪口というものは耳に入ってくるもので、トイレで話しているところを聞いてしまったり、自分がデスクから離れた瞬間に陰口大会になったりして、会社内での肩身もどんどん狭くなっていってしまいます。
それからはもう毎日が地獄にいるかのような苦痛を味わうしかありません。
同僚からの視線を気にしながらも、会社・上司に対しては仕事をしてますアピールをしないと査定に響きますし、このご時世、リストラまではいかなくても大幅な給料減を言い渡される可能性は十分にあります。
たとえそれが違法であっても、働いている側としてはそれを飲まないと会社に居づらくなってしまうので、渋々サインをするしかなくなります。
少しでもそうならないように、キーボードをたくさん打っている感を出すために、めちゃくちゃ大きい音でタイピングをするようにしたり、誰もいないときは目を開けながら仮眠を取るという特殊能力を使い、上司が来た瞬間にキーボードをものすごい勢いで打ち出し、やってる感をアピールしたり、社内ニートは社内ニートならではの苦しみがあったりするのです。
定時になっても、早く帰るとそこから自分の悪口タイムが始まるということを知っているので、ここでも会社・上司にアピールをするために残業時間用に残しておいた仕事をゆっくりゆっくり作業します。
さすがにここまで来ると、全てがマイナスの方向にしか作用していかなくなります。
社内ニートの社員に対する他の社員のイライラはどんどん増していくばかり。
その会社にいる限り、どんどんそのイライラはエスカレートしていくので、社内ニートはそれに耐えうるだけのメンタルを持っていないとダメなわけなのです。
社内ニートの社内でのおすすめの過ごし方、なんてものがありますが、はっきり言って普通の会社では業務中にネットサーフィンしたり、ネットショッピングしたり、笑いながら「今日も激暇日和です~。みなさんはどうですか~?」なんて掲示板に書き込みなんてできるわけありません!
実際に社内似-ットが本当にしているのは「仕事をしているフリ」です。
社内ニートにとっての一番の仕事は「仕事をしているフリ」なんです。
社内ニートの末路は決してラクなものではない
こんな周りの目を気にしながらこの後30年も40年も続けていくなんて事を考えるだけでゾッとしてしまいませんか?
それだけの精神力があって定年まで続けていければ、まじリスペクトですが、途中でリストラ要因にされれ、あらら~となってしまうことだってあります。
ただ会社としては会社都合での解雇は立場上よろしくないため、何とかして自主的に退職をさせてようとしてきます。
その場合は「会社の方針として仕事を回さない」ようにする場合もあります。
「追い込み部屋」がまさにその最たるものです。
他にも以下のようなケースになる場合もあります。
一日中草むしりなどの雑用を任せたりする
この場合は、もはや仕事は何もするなと言っているようなものです。
40歳過ぎになって、毎日草むしりや、掃除などしか指示をされなくなります。
テレビドラマなどで閑職に追いやられ、地下室にある倉庫で書物の管理をする、なんてシーンがありますが、それならまだマシです。
なぜなら他の社員からは見られないから。
草むしりしている姿を指さされながら「あいつまた草むしりしてる。俺ら忙しいのに他にやる事ないんかね?」とか「あんたは毎日草むしりだけしてればお金もらえていいね」などと言われたりします。
絶対にできないような仕事を任せる
やっかいなのがこのパターン。
社内ニートの立場を悪くするために、具体的な指示は何もせずに高度な仕事を振ってくる場合があります。
ただこの仕事、実はやってもやらなくてもどうでもいい仕事だったりする場合があります。
その仕事はあなたを自主的に辞めさせるために作った架空の仕事だからです。
だから会社にとってはできなくても全く問題がありません。
できなければ「なんでできないんだ!」という叱責を受け、できたとしても「ここはこうじゃないだろ!」「どうして最初に聞かないの?」などと言われ、何をどうしても結局あなたを攻撃してくるように設定されています。
こういった事はテレビの世界だけでなく、実際に日常茶飯事的に行われているものなんです。
もしかしたら、それは何年後かのあなたの姿なのかもしれません。
社内ニートから脱出できる方法
もし今、社内ニートになりかけている、もしくはすでに社内ニートになってしまっている人はどうしたらその状況から抜け出す事ができるんでしょうか?
社内ニートになりかけている場合
社内ニートまで陥ってない、社内ニート予備軍であるなら、そこから抜け出す事は可能です。
ただ、これまでの会社内での立ち回り方からかなり不利な立場になっているという事を知っておいて下さい。
これまでに積み上げられた負のイメージを払拭していかないといけない訳ですから、可能とはいってもかなり大変です。
そのマイナスを埋めていくためにする事は、
1.これまでの事を反省し、上司、同僚に心から謝る
一番重要で難しい作業がこれです。
これまでの自分自身がなぜそうだったのかを上司、同僚に謝罪をし、これから心を入れ替えて会社のために働くので、仕事を振ってほしいという事を正直に話します。
2.自分から仕事をもらう
それでも最初は誰もあなたに仕事を振らないでしょう。
それでももらいに行って下さい。
同じ部署でいなければ、他の部署の人にも聞いて下さい。
あなたの本気度をここで見せつけるのです。
それを見れば1人や2人くらいは、仕事を回してくれるようになります。
3.ただ仕事をもらうだけでなく、わからない事は聞きながら適正な時間で作業を終える
そして仕事はスピーディに行い、わからない事は、タイミングを見て相手に聞くようにします。
忙しいときに聞いたりすると逆に悪印象になるので、空気はしっかり読んで下さい。
そして適正の時間で作業を終えるようにして、終わったら一息つかずにまた次の仕事をもらって下さい。
社内ニートになる人というのは、一度そのような状態になってしまったら、その状況に甘んじてしまって何もアクションを起こさないという人が大半です。
ただ、こうして自分から働きかけていけば必ずそれを見ている人がいますし、少しずつですが、周りが変わってくるはずです。
社内ニートになってしまう人の中にはプライドが高く、人に謝る事ができない、人に聞く事ができないという人が多くいますが、その殻をやぶらない限りは、その状況を脱する事ができません。
自分から頭を下げる事は難しいですが、そのプライドを捨てる事が社内ニート予備軍から抜け出す唯一の方法なのです!
ただ会社によっては、あなたがプライドを捨てて行動をしたとしても、執拗にあなたを追い詰めていこうとする場合があります。
そのような企業であれば、それ以上悩む必要はありません。
そんな会社は将来が知れていますし、そんな会社にいる必要はありませんので、即座に転職を考えるべきです。
すでに社内ニートになっている場合
問題なのは既に社内ニートと化してしまっている場合です。
正直なところ、正真正銘の社内ニートになってしまっていて、すでに30歳を超えてしまっている場合は、社内ニートを脱する事は不可能です。
これまでの自分自身を反省して、これからどうしていくかという事を考えた方がいいです。
30代の方、特に35歳を過ぎている場合は、社内ニートという立場で転職をしようとしてもかなり厳しいでしょう。
企業側としても、社内ニートになったには何かしら本人に問題があるのではないかと考えられる場合がほとんどだからです。
もしやる気があったり、危機感を感じているのであれば、そもそも社内ニートのような期間が何年も続く前に転職という事も考え、行動をしていてもいいものです。
それをこれまでしなかったという事は甘え以外の何者でもないと思います。
執拗なパワハラ、恫喝などが日常茶飯事的に行われているのであれば、うつ病などを発症してしまうリスクがありますので、そうなる前に転職活動をした方がいいと思います。
ただそうでないのであれば、必死で会社にしがみついて、陰口、嫌がらせ、差別、給料カットなどを受けたとしても会社に残るという決意をすることが大事です。
ただ本当にこれまでを反省して、別の会社で活躍したい、と思うのであれば最後のチャンスとして転職という事を考えてもいいかもしれません。
人間、死ぬ気でやればできない事なんてありません。
やる気や熱意があれば、企業の人事担当は分かってくれますので、挑戦してみる価値はありますよ!
ただ転職をしたとしてもさらに悪い状況になったりする場合もありますので、真剣に考えて答えを出すようにして下さい。
そして転職をして新しい一歩を踏み出すと決意したら、今すぐ行動に移して下さい!
あなたにもしやる気があるとするなら、あなたのこれまでの経験を活かせる仕事だってたくさんあります。
人の心の痛みや苦しみが分かれば、それだけ人に優しくできますし、人から信頼されるようにもなります。
世の中にはそういった人材を求めている企業も多くありますので、もし本気で自分を変えたいという気持ちがあるのであれば一歩踏み出してみて下さい。
まとめ:社内ニート予備軍ならまだ間に合う!既に社内ニート化していたら本気で人生考えよ!
今回は社内ニートになっている人の末路と、如何にして社内ニートから抜け出して行けるか、を話してきました。
社内ニートというのは精神的なダメージが本当にきつく、ある意味リアルニートよりもつらいのではないかと思います。
ただ、あなたが「一日も早くこの状況から抜け出さないといけない!」と真剣に思っているのであれば、まだ大丈夫です。
人生はまだまだこれから。
その思いが強ければ、これからあなたに合った、やりがいのある仕事も見つかるでしょうし、そこであなたの本来の力を発揮することもできますよ!
再び社内ニートにならないようにするために
そうは言っても、
「また社内ニートになったらイヤだなあ…」
と思ってしまうかもしれませんが、大丈夫です!
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ミイダスの特徴は以下の通り。
- 今の自分の市場価値を可視化できる
- 企業から「面接確約オファー」を受け取れる
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